グリーフの知恵

流産死産の悲しみ、グリーフケアの充実を 厚労省が支援強化を自治体に促す

2021年、流産や死産を経験した女性等への心理社会的支援等について

厚労省より、きめ細かな支援を行うための体制整備に努めるよう自治体に通知されました。

Yahooニュースをはじめ、さまざまなメディアでも取り上げられていますね。

 

流産、死産とは

流産とは

流産とは、妊娠22週未満に、胎児が育たないあるいは子宮の外に出てしまうなどで、赤ちゃんが亡くなってしまうことです。

流産のほとんどが、胎児の染色体異常など、赤ちゃん側の原因で起こるため、お母さんにはどうすることもできず、予防は難しいと言われています。

妊娠が確認されたうちの約15%(およそ6人に1人)前後が流産になることが、広く知られています。

特に、妊娠12週未満に起こる早期流産が多く、流産全体の8割を占めています。

そのため周囲から心無い言葉「また産めばいい」「よくあること」などと声を掛けられる場合も。

一方で、流産は周囲に気づかれにくく、人知れず傷つき、悲しみを深めている場合も多くあります。

死産とは

死産の定義は、「法的な死産」と「医学的な死産」の2つがあります。

厚生労働省による「法的な死産」の定義は、妊娠12週以降で、日本産科婦人科学会による「医学的な死産」の定義は、妊娠22週以降、子宮内または分娩中において赤ちゃんが亡くなり産まれることです。

死産では、死亡届(あるいは死産届)の提出や火葬が必要になります。

お腹のなかで赤ちゃんが亡くなっていることを知りながら、通常のお産のように陣痛を起こして出産する必要があったり、

出生前に亡くなったことで、出生届が出せずに、戸籍にのせられなかったり、さまざまな苦しみがあります。

周囲が妊娠を知るケースは多く、周囲も何と言っていいのか分からず距離を置かれたり、心無い言葉を掛ける人もいます。

また、当事者自身が、自分の身に何が起きたのか、「もし自分が〇〇していなかったら」など、強い罪悪感を抱くことも多くあります。

流産・死産経験者のための自助グループ

流産・死産を経験した方のケアに取り組む団体のなかには

当事者同士で集い、思いを聞き合う自助グループ「分かち合いの会」を運営されている団体もあります。

地域の団体、あるいは地元でなくてもオンライン開催の団体を探してみてもいいかもしれません。

国も今後、不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修の実施を予定しており、分かち合いの会も広まっていくと予想されます。

ちなみに「ピア」とは、英語のpeerのことで、仲間を意味します。

「不妊症・不育症ピアサポート」とは、流産・死産を繰り返す不妊症・不育症の当事者同士の支え合いのことです。

自助グループには、境遇の近い人の話が聞ける、周囲の人に言い出せなかった話が出来る、などさまざまな良さもあります。

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流産・死産、不育症カップルへのグリーフケア実践の手引き

なかには、どうやって流産・死産のグリーフを抱えた方に接したらいいのか・・・と悩まれる方もおられるかもしれません。

不育症外来のある、富山大学大学院医学薬学研究部 産科婦人科の研究チームが

心理の専門職ではないスタッフのための、グリーフケア実践の手引きを動画で公開されています。

医療関係者向けの動画ですが、流産・死産を経験した人への対応方法について

不適切な例と、適切な例を、それぞれ演じておられるので

グリーフを抱える人への関わり方として勉強になるように思います。

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まるで24時間運営のサポートグループのように、昼夜問わずいつでもメッセージを読んだり投稿したりできる無料コミュニティです。

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